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「箱庭療法について」


皆さん、こんにちは。カウンセラーの林です。ただ今、受験シーズン真っ只中ですが、受験生の皆さんやそのご家族、学校の先生方等、気の休まらない日々をお過ごしのことと思います。どうぞ体調に気を付けて頑張ってください。笑顔で春を迎えられますように!

 さて、今回は箱庭療法についてです。箱庭療法は、ローエンフェルトによって子どものための心理療法の一つとして考案され、その後、彼女に教えを受けたカルフがユングの分析心理学の教えを導入し、成人にも効果のある治療法として発展させたものと言われています。日本には、文化庁長官も務めた河合隼雄先生が紹介されました。

 この方法は、砂の入った箱に、玩具棚から適当に玩具を選んで、何らかの表現をさせるものです。もちろん、クライエントさんが関心を示せば導入するという流れですので、強制されるものではありません。ただ、箱庭の制作過程を見ていてセラピストが危険と判断した場合は中断させて頂くこともあり得ます。セラピストはクライエントさんの傍でその制作過程を見守っていくことになります。

 箱庭療法は、子どもさんから大人まで幅広くご利用頂けます。言語でのやり取りが難しい方にも適用可能です。

 私は、子どもの頃から箱庭に親しんできました。両親が同業者ということもあり、自宅には箱庭が置かれていました。今はどこかに寄付してしまってありませんが、子どもの頃には親が見守る中、作品を作らせて貰ったことが何度もありました。やがて自分も同じ道を志すようになり、学生時代には仲間と共同で一つの作品を作るグループ箱庭を体験したこともありました。これが、私にはとても心地よく、興味深い体験で、今でも当時のことを振り返ると有意義な良い時間を過ごせていたなと思います。このような素晴らしい機会を提供して下さった母校の先生方には今でも心から感謝しています。

 カウンセリングスペースpazでは、今後、箱庭を実施出来るように準備を急いでいるところです。ご興味のある方はpazまでお気軽にお問合せください。

 【参考文献】河合隼雄(編)「箱庭療法入門」誠信書房 1969

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