いじめとトラウマ
- O
- 2015年7月11日
- 読了時間: 2分

ニュースでも定期的といってもいいくらいに報道がある「いじめ」。
「いじめは良くない」「いじめは悪い」
そういうことはどんな子どももわかっています。
ではなぜなくならないのでしょうか?
よく混乱しやすいのは「いじめ」と「遊び」。
子どもたちだけではなく、周りの大人も「遊んでいると思った」「ふざけているのかと思った」という言葉が聞かれることがあります。
その二つの違いは
■言われる、やられている本人も【楽しんで】いるか?
■対等な関係で、一方的ではないか?
■やめて!といった時にやめるか?
ということです。
子どもたちはどこまでやったら、言ったら相手が傷つくのか明確にはわかりません。
ですから、相手のやめて!という言葉で理解することもあります。
そこで、きちんと相手を尊重できることが大切です。
そのためには、まず「やめて」と言えること、「やめて」と言われたらやめることを教える必要があります。
また、相手を尊重した言い方を知る必要もあります。
それらのスキルを身につけることが大切です。
それと一番のいじめの大きな要因は、周りの大人が子どもを信頼し、励まし、助け、尊重する環境を提供できているか?ということです。
身近な大人が子どもたちを叱咤し、無視し、罵倒し、暴力をふるうのなら、いくらスキルが合っても子どもたちが仲間や友だちを大切にしようとは思いません。
子どもたちは私たち大人を写す鏡です。
子どもたちだけの問題ではないのです。
いじめを受けた子どもたちは将来の精神疾患等のリスクが高くなるという研究があります。
私のもとにも、いじめをきっかけに不登校になったり、引きこもりになったり、自分に自信を持てなくなってしまった方たちが訪れます。
一度砕けてしまった自尊心を再構築することは決して簡単なことではありません。
1つ1つの破片を集めて、再度統合していきます。
私たち大人もいじめに敏感になり、いじめの発生する環境をなくし、どの子もいきいきと生活できるようにする必要があります。
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