「目標を立てること」
- S
- 2019年1月16日
- 読了時間: 3分

あけましておめでとうございます。カウンセラー佐々木です。
平成最後のお正月を迎え、2019年がいよいよ始まりました。
こうした一年の始まりには、気持ちも新たに「抱負」「目標」といったものを掲げたくなるのが常ですが、子供たちも同様に学校で「今年の抱負」などの目標を立てていることでしょう。
実はかく言う私も目標を毎年立てています。そして毎年11月くらいになって思い出し、「あれ、今年はまだ出来ていない!あと2ヶ月でやらなきゃ!」と慌て出すという(笑)。いけませんね。我が家の8歳男児の方がよっぽどコツコツと着実に取り組んでいます。
というわけで、今日は「目標を立てる」ということについて少し考えてみたいと思います。
目標を立てる時、みなさんはどんなことを意識していますか?
立てた目標は毎回達成できていますか?
そもそも目標を立てるという行為にうんざりしていますか?
目標を達成できなかった経験が積み重なっている人にとっては、目標というワード自体に拒否反応が起こるかもしれません。学校でも時々こういう子どもを目にします。
目標を達成できないと、「そこまで到達しなかったダメな自分」というものを意識させられ、うんざりするのではないでしょうか。
能力が足りない
努力が足りない
意識が足りない
など、自分の中の何かが足りないから、ゴールできなかったと思わされるのではないでしょうか。そんな風に自分を「ダメなやつ」と意識させてくる「目標」ってなんだか腹立つ!と拒否反応が起きるのは当然と言えば当然かもしれません。
しかし、ここで「目標」というものについてもう一度考えてみましょう。
目標は今の自分よりもう少しレベルアップした自分になるためのものでなければならず、相手に対しても自分に対しても、「できなかったことを責める道具にしてはいけない」のです。
達成できなかったことについては、「目標設定を見誤っただけで、決して自分自身の不足から起こったことではない」という意識を持ちましょう。
ここで具体的な例をあげてみましょう。
ふだんのテストで算数が50点くらいのAくん。次回の目標として
100点
55点
どちらの方が達成しやすいでしょうか。
もちろんおわかりですよね。言うまでもなく55点の方です。いつもより5点多く取ることと50点多く取ることでは、その努力の内容もずいぶん変わってきます。
大事なのは、「今よりほんの少しのステップアップ」を「たくさん積み重ねていく」こと。点数自体は小さいけれど、目標を達成した!という経験を増やす方が結果的に「努力しよう」という意欲に結びつきます。
目標を設定する時に、「1回の大きな一歩」より「たくさんの小さな一歩」を意識してみましょう。
よく言われる「小さな一歩を踏み出すこと」が大事なのは、目標がいくら遠くにあってもコツコツ努力することが大事である、というより、小さな一歩を積み重ねてゆく方が到達しやすいということなのかもしれませんね。
今年一年、われわれpaz一同もコツコツ頑張って参りたいと思います。どうぞよろしくお願い致します。
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