いやな気持ちに耐えられない
- O
- 2016年10月19日
- 読了時間: 3分

私たちには感情があります。
喜びも悲しみも怒りも、それぞれは均等に大切な感情です。
お笑いを見て、大きな口を開けて、お腹を抱えて笑う。
誕生日にずっと欲しかったものをプレゼントしてもらう。
そんな時、そういう感情はいつでも大歓迎ですね。
でも、
大好きだったペットを亡くした。
信用していた友だちから裏切られた。
そんな時のそんな感情は正直いらない、味わいたくない。
誰もがそう思うかもしれません。
悲しみや怒りや恐怖なんて、できれば感じたくないですよね。そういう出来事は、できれば自分の身に降りかかって欲しくないですよね。よくわかります。
しかし、私たちがいくら頑張っても避けられない、不幸なことは数多くあります。コントロールできることばかりではないからです。
そんな大きな出来事でなくても、小さないやな出来事は生きていれば毎日少しずつあるものです。
例えば
遅刻しそうなのに、信号は毎回赤ばかり。
ピーマンが嫌い。給食が憂鬱。
など。
それらのちょっとしたいやなこと、ちょっとした不快なことは避けられない、誰のせいでもないことです。
お子さんの中には、これらのちょっとした不快なこと、いやな気持ちに慣れずに耐えられない子たちがいます。
いやな気持ちを抱えられない、抱えきれないのです。
そして私たち大人もそういういやな気持ちを表す子、言葉を抱えられているか?と聞かれると、
つい、
そんなこと言わずに頑張りなさい。
というような言葉がけをしてしまいがちです。
でも、いやな気持ちも大切な気持ちです。
いやだった
つらかった
悲しかった
腹が立った
そう表現することもとても大切なことです。
そういう気持ちを持ったその子も大切な子です。
今感じているこのいやな気持ちは一体なんだろう?
どうしてそういう気持ちになったんだろう?
そういうことを言葉にすることができるようになると、いやな気持ちを抱えるられるようになります。
感情と言葉が一致した時、私たちはとっても安心することができます。
友だちに意地悪をされて傷ついた時に、周りの大人が
悲しかったね
つらかったね
腹が立つよね
と、今感じているであろう気持ちを認めて、言葉にしてあげ、支えてあげることでお子さんは安心して、いやな気持ちを表現することができます。
そして、いやな気持ちを感じたとしても、自分は大丈夫と思えるようになります。
大人になるといやなことばかりです。
お風呂掃除だって、早起きして朝ごはん作るのだって、いやですよね(笑)
でも、私は大丈夫。
時々ストレス発散のスイーツを食べて、元気でいられる。
お子さんたちも、
体育はいやだけど、学校がいやなわけじゃないし、友だちと遊ぶのは楽しいから、大丈夫。
と思えるようになるといいですよね。
お子さんがいやな感情を表現した時、たくさんの言葉からお子さんの気持ちを表す言葉を探してあげてください。
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