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「遊び」について


カウンセラー佐々木です。今回は「遊び」についてです。

子どもは遊ぶことが大好き!特に小さい子は遊びの天才です。ビニールの袋やラップの芯、お菓子の箱などを駆使して、大人が考えもつかないようなものを創り出したり、思いもよらない遊びを開発したり。「こうするべき」というルールは一切なく、柔軟になんでもやってみます。その結果、何かを壊したり汚したり、取り返しのつかない失敗をしてトホホ・・・なこともありますが(笑)。

しかし、遊びの中での「トライ&エラー」はとっても大切。ビーズで遊んでいて床に全部ぶちまけてしまったとしても、その経験は20年後のお子さんにとって必要な能力を育てる可能性が大いにあるのです。怒りたい気持ちを少し我慢して、その状況を子どもがどのように乗り切るのか観察してみましょう(余裕があれば)。

子どもは遊びを通して、自分が主体的に行動したことが外の世界からどのような反応でかえってくるかを学びます。「おもちゃをすごい力で振り回したら飛んでいって壊れてしまった」とか「お友達のおもちゃを取ったら泣かれてしまった」「キライな食べ物を床に捨てたら怒られた」など、自分の行動がどのような結果をもたらすのか、毎日毎日経験しています。その積み重ねによりルールを覚えたり、マナーを知ったり、自制心を身につけたりと、自分の行動の指針を決めてゆくのです。

幼児期から学童期くらいの子どもたちのごっこ遊びを観察していると、彼らの遊びがいかに現実の生活に基づいているかが見てとれます。セリフや動きは子どもたちが見慣れている人やものから拝借していることが多く(彼らの家族やよく見るアニメなど)、見聞きした情報の再現性の高さに驚くこともしばしば。「この子のお母さんはいつもこんなこと言ってるのね」「この子はいつもこのテレビを見ているのか」など、見ていて思わずにんまりしてしまうことも(笑)。

しかも、ただマネをしているだけではないのです。子どもたちは彼らなりに、得た情報を再現して整理し、自分が納得できる意味づけをしています。遊びの中できちんと整理できれば、それらの情報はきちんと彼らの中に定着してゆきます。遊びは学習の場と同じ。つまり、たくさん遊んだ子は賢くなるわけです。

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