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トラウマ反応への対応


熊本の震災で子どもたちのこころへの影響が少しずつ、報道されてきました。

(以下引用)「おい、クソジジイ」。熊本県益城(ましき)町の避難所の小学生の口から、次々ときつい言葉が飛び出す。園児は赤ちゃん返りし、いつまでたっても泣きやまない。震度7の激震を2度経験した子供たち。避難所で約5時間一緒に過ごし、深い心の傷を見つめた。(引用ここまで)

何かとても怖い経験をした時、それが私たちのこころに影響を与えるのは当たり前のことです。しかし、子どもたちの動揺は平時であれば、周りの大人も受け止めやすいですが、そうでない場合はしんどいこともあると思います。

私は、東日本大震災時にスクールカウンセラーとして派遣されました。震災から3ヶ月経った頃でした。どうにか必死で日々の生活を送られている方たちを目撃することができました。正直私ができたことは、そばで「何かあった時には助けるよ」というメッセージを常に送ることだけでした。

いつもと違うことが起きた時、私たちができることは、崩れてしまったと感じている「いつものこと」をできるだけ続けることです。大きな出来事で分断されてしまったと思える今を、過去とつながる帯になるようにすることだと思います。

無理やり怖かったことを聞き出すでもなく、突飛なことをするでもなく、できるだけ、負担にならないくらいのいつものことを行ってみましょう。

よく口ずさむ鼻歌でも、毎日見ていたテレビの話でも、何でもいいと思います。

それでも極端に怖がったり、衝動的だったり、落ち込んでいる場合は、保健センター、市役所、医療機関で相談してみてください。

多くの子どもたちは震災後しばらくたち日常が戻ってくる頃には落ちつくことが多いです。

カウンセリングスペースpazは子どもたちの回復する力を信じ、育てたいと考えています。

つらい出来事を経験した時にはお気軽にご相談いただけたらと思います。

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