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トラウマとフェミニズム

  • O
  • 2017年10月31日
  • 読了時間: 3分

フェミニズムという言葉を知っていますか?

最近では「ハリーポッター」のハーマイオニー役で有名なエマ・ワトソンが国連でスピーチ(クリックすると記事が読めます)をしたことで知った方もいらっしゃるかもしれません。

私が初めてフェミニズムに触れたのは高校生の頃でした。

上野千鶴子さんの「スカートの中の劇場」という文庫本だったと思います。

今思えば、「女の子なのに〜」とか「女の子は綺麗じゃないと〜」などという物言いに違和感があったのだろうと思います。

大人になるにつれ、「女性であること」でなんとなく窮屈であったり、男性とどうしても分かり合えないことがあったり、そのような経験が増えてきました。

その中で、私は再度フェミニズムと出会うことになりました。

この本との出会いです。

〈トラウマ問題はすべて私たちの問題である〉 その諸相と治療への道を具体的に描いた本書は〈バイブル〉とまで呼ばれている。 ここに「外傷の弁証法は続いている」 の章を付し、新たにおくる。 〈本書はつながりを取り戻すことに関する本である。 すはわち、公的世界と私的世界とのつながりを取り戻す本である。 レイプ後生存者と戦闘参加帰還兵との、被殴打女性と政治犯と、多数の民族を支配した暴君が生みだした強制収容所の生存者と自己の家庭を支配する暴君が生みだした 隠れた小強制収容所の生存者とのコミュニケーションを図る本である〉(序文より)

あらゆる心的外傷(トラウマ)の諸相とその治療への方向性を具体的・情熱的に示した本書は、 初版刊行以来、世界中の読者から感動をもって迎えられ、現在ではトラウマ問題の「バイブル」の地位をゆるぎないものにしている。 しかし、被害者をはじめ、この問題に対する取り組みは まだ始まったばかりであり、事態は流動的である。 本書は、現下の問題への提起を書き下ろした一章「外傷の弁証法は続いている」を加えた増補版である。 「心的外傷」という主題は、すべての〈私〉の問題であり〈あなた〉の問題であり〈私たち〉の問題である。 この国の多くの人に読み継がれることを願い、新たに世に送る。 小西聖子 解説

Amazonから引用した解説文にもありますように、トラウマケアをする支援者のための基本となる本です。精神医学の本ですが、内容はフェミニズムの理論が織り込まれています。

女性として生きていれば、性的な嫌がらせ、性被害を全く受けない人はいません。

ほぼすべての女性が性的な暴力の被害に遭う危険性の中で生きています。

それをおかしいと批判してきたのが、フェミニズムです。

私にとってはトラウマケアとフェミニズムは切っても切れないものであり、私のライフワークの一つです。

女性が伸び伸びと、「女子力」や「良い母親」だけではない、「私」として生きられるようなそんなケアをしていきたいと思います。

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